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和名jp スギ
↑撮影:GKZ/群馬緑化センター↓

下2図撮影者:千葉県 三浦久美子様
撮影地:印西市・草深の森↑

撮影地:羽黒山↑      
撮影者:神奈川県 池田正夫様↓

↑雄花

↑球果
撮影地:宮城県鳴子峡↑
漢字表記 杉・椙
別名・異名
other name
古名
old name
マキ(真木)
語源
distribution
和名は、幹が真っ直ぐなことからという。即ち、す(直)き(木)の意とか。/属名は、ギリシャ語のcyptos(=隠れた)とmeris(=部分)の合成語だが、意味不明。
学名sn Cryptomeria japonica D don
英名en cryptomeria
仏名fr cypres du Japon
独名de die japanische Zeder
伊名it cipresso
西名es cedro
葡名pt cedro
漢名ch 倭木/柳杉/日本柳杉
植物分類 ヒノキ科(←スギ科)スギ属
園芸分類 常緑針葉高木
用途use 各種有用材/屋根葺材(樹皮)/線香・抹香材(葉)/薬用(葉)/染料(心材)/燃料(枝・葉)/香油(葉)/庭園樹
原産地
distribution
日本(本州以南※)・中国の一部地域
花言葉 堅固
解説
description
ヒノキとともに日本を代表する有用樹木である。我が国の全植林面積のおよそ40%はスギである。日本特有の針葉樹であり、大きいものは樹高65㍍、直径6.5㍍にも達する。屋久島には樹齢数千年というスギも現存している。枝葉は密生し、楕円状円錐形の樹形を見せる。葉は小型鎌状針形で、螺旋状に配置し、葉が枯れても枝に残る。雌雄同種で、4月頃に開花する。雄花は前年枝の先端の葉の脇につき、淡黄色で穂状に集まる。雌花は前年枝の先に一個ずつき緑色で球形をして下向きにつく。
履歴 ※北海道にはスギの自然林は見られない。現在見られるのは造林されたものであり、既に江戸時代に松前藩時代に始まっているという。北海道でのスギ造林記録としては文化元年(1804年)に小林繁二郎という人物がスギ苗2千本植えたのが最初と見られている。
県花・国花 秋田県木(秋田杉)
奈良県木
富山県木(立山杉)
三重県木
奈良県木

京都府木(北山杉)
鹿児島県:屋久町木(ヤクコスギ)・上屋久町(ヤクスギ)
宮崎県:五ヶ瀬町木・北郷町木・日南市木(飫肥スギ)
熊本県:山江村木・南小国町木・水上村木・津奈木町木・球磨村木・菊陽町木・小国町木・大津町木
佐賀県:富士町木・脊振村木
福岡県:矢部村木・星野村木・篠栗町木
高知県:物部村木・土佐町木・香我美町木・越知町木・大豊町木
愛媛県:久万高原町木
川県:琴南町木
徳島県:山城町木
山口県:美川町木
岡山県:西粟倉村木・新庄村木
島根県:安来市木・弥栄村木
鳥取県:日野町木・智頭町木
和歌山県:古座川町木・清水町木・熊野川町(クマノスギ)・印南町木
奈良県:御杖村木・十津川村木・天川村木・曽爾村木・下市町木・桜井市木・黒滝村木・川上村木・大塔村木・菟田野町木
滋賀県:多賀町木
京都府:和束町木・日吉町木・美山町木(アシオスギ)
兵庫県:西脇市木・南光町木・神崎町木・加美町木
大阪府:豊能町木/福井県:美山町木
三重県:安濃町木・一志町木・紀和町木・熊野市木(クマノスギ)・美杉村木
富山県:小矢部市木(ミャジマスギ)・小杉町木・立山町木(タテヤマスギ)・砺波市木/福井県:池田町木・勝山市木・名田庄村木・松岡町木・美山町木
岐阜県:関ヶ原町木・関市木
新潟県:朝日村木・加茂市木・山北町木
長野県:須坂市木(クマスギ)・根羽村木・美麻村木・南信濃村木
愛知県:東栄町木・豊根村木・蓬莱町(ホウライジスギ)
静岡県:川根町木・裾野市木・中川根町木
山梨県:道志村木
群馬県:東村(勢多郡)・東村(吾妻郡)・安中市木・鬼石町木・倉渕村木・下仁田町木・榛東村木・南牧村木・榛名町木
栃木県:粟野町木・市貝町木・旧今市市木・鹿沼市木
千葉県:山武町木
埼玉県:杉戸町木・旧都幾川村木・飯能市木
東京都:青梅市木・奥多摩町木・杉並区木
福島県:熱塩加納村木・石川村木・岩代町木・小野町木・大信村木・楢葉町木・塙町木・古殿町木
宮城県:丸森町木・女川町木・涌谷町木
山形県:大江町木・金山町木(金山杉)・戸沢村木(山ノ内杉)
岩手県:雫石町木・金ヶ崎町木・平泉町木・藤沢町木・陸前高田市木・住田町木・山田町木
秋田県:男鹿市木・五城目町木・にかほ市木(ムラスギ)・大館市木(秋田スギ)・小阿仁村木(こぶ杉)・東成瀬村木
北海道:乙部町木・木古内町木・福島町木
古典1 『古事記』、『日本書紀』、『出雲風土記』、『万葉集』、『古今和歌集』、『落窪物語』、『源氏物語』、『蜻蛉日記』、『更級日記』、『梁塵秘抄』、『今昔物語』、『金槐和歌集』、『平家物語』、『徒然草』、『太平記』、『謡曲』、『近松浄瑠璃集』、『日本永代蔵』、『芭蕉句集』
古典2 『本草和名』、『倭名類聚鈔』、『下学集』、『大和本草』、『和漢三歳図会』、『物類品隲』、『物品識名』、『本草綱目啓蒙』
・杉の庵→隠居暮らしをすることのたとえ。
・杉の葉→昔の男子用トイレのこと。別には酒屋のこと。
季語 春(花)
備考
『パイプのけむり』 巻数 頁数 タイトル
5 18 「八十八夜」
16 115 「大仏」
24 67 「晴れ間の記」