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和名jp カキノキ
↑撮影GKZ/館林市にて↓



撮影者:千葉県 三浦久美子様↓

撮影地:青葉の森公園:雌花↑

撮影地:長居植物園:雄花↑

撮影地:都立薬用植物園↑

撮影地:林試の森↑  
撮影者:神奈川県 池田正夫様↓  

↑雄花  雌花↓ 


新緑↓

紅葉↓
漢字表記
別名・異名
other name
古名
old name
カキ(加岐)
語源
etymology
和名は、赤木(葉・実)からの転訛とも。別には、輝きからの転訛からとも。
属名はギリシャ語のDios(=神)とpyros(=穀物)の合成語で、「神の食べ物」の意となる。
種小名は和名から。
学名sn Diospyros kaki Thunb.
英名en persimmon
Kaki
仏名fr palquemine
kaki
独名de Persimone
伊名it cachi
西名es caqui
葡名pt caqui
漢名ch
植物分類 カキノキ科カキノキ属
園芸分類 落葉中木
用途use 食用(果実・若葉)/防水・防腐・建築塗料(渋)/用材(建築・器具・ゴルウッド)/薬用
原産地distribution 中国
花言葉 恵み・自然美
解説description カキノキはカキノキ科の落葉樹である。葉は広楕円形、倒卵形、卵状楕円形等がある。葉長8~15㎝程度。11月頃には橙黄色の紅葉を見せる。花は淡黄色で、5月中旬頃に当年枝の葉腋に開花する。カキノキの特徴として深根性であること、寿命が長いこと(樹齢100年以上は珍しくない)、隔年結果性が強いことなどを挙げることができる。Topicsの植物回想録の中に「カキについて」の記述があります。ご参照下さい。
履歴 カキは岐阜県瑞浪市の第三期層から果実の化石が発見されている。しかし、カキノキの原生地は中国揚子江流域と推測されている。カキノキは『記・紀』や『万葉集』には登場していない。(『記・紀』の場合、地名人名の一部としてのみ登場)カキノキは奈良時代に中国から渡来した物が我が国で野生化したと見られている。カキの初出は『本草和名』(918年)である。『延喜式』には、すでに平安時代に干し柿等の記述がある。
県花・国花 島根県:東出雲町木・柿木村木
和歌山県:九度山町木
岐阜県:本巣市木
茨城県:玉里村木
古典1 『出雲風土記』、『古今和歌集』、『更級日記』、『梁塵秘抄』、『今昔物語』、『太平記』、『謡曲』、『日本永代蔵』、『芭蕉句集』、『蕪村句集』
古典2 『本草和名』、『倭名類聚鈔』、『下学集』、『大和本草』、『和漢三歳図会』、『物品識名』、『本草綱目啓蒙』
・豊年カキにけがちクリ→カキが豊年の時はクリが不作年の意。
・サクラ切る馬鹿、カキ折らぬ馬鹿
・カキは皮でも干しておけ→後に役に立つの意。
・カキが豊年の時には渡り鳥が多い
・カキの実は全部取らずに旅人と野鳥のために残しておけ
・時節を待てよカキの種
・柿が赤くなると医者が青くなる→カキの効用のたとえ
・カキ好きは風邪引かない→(上に同じ)
・カキの蔕(へた)→土地の狭いことのたとえ。
・串柿の抜き食い→ものがすこしずつ減少することのたとえ。
・渋柿の長持ち→いつまでも残っていることのたとえ
・時節を待てよ柿の種→何事も時期が来るまで待ての意。
・柿の葉の早落ちは早雪の兆し
・柿の木は竈の煙の当たるところを好む→人家の近くに多いことを物語っている。
季語 春(花)/秋
備考
   果実:撮影地・町田市小野路↓
種子↓:↑撮影地:川崎市街地↓
   樹皮↓
 
↑撮影地:川崎市街地  
『パイプのけむり』 巻数 頁数 タイトル
1 234 「桜と筍」
5 226 「着生蘭」
308,309 「柿」
13 12 「楽観主義(オプティミズム)」
16 196 「乗り越し」
17 37 「雪餅草」
18 39 「風蘭」
18 76 「含笑花」
23 33 「千珠・満珠」