和名jp | ニンジン | ↑撮影:GKZ/館林市↓ 撮影者:神奈川県 池田正夫様↓ ↑撮影地:神奈川県葉山町↓ |
漢字表記 | 人参 | |
別名・異名 other name |
セリニンジン ハタニンジン コラフ |
|
古名 old name |
||
語源 etymology |
和名は、漢名「人参」(※)の音読みから。 属名は、ギリシャ語のdaiein(=温める)を語源とし、薬用とすると体を温めるということから。 種小名はニンジンのラテン古名で、語源は「角」を意味した。 |
|
学名sn | Daucus carota subsp. sativas | |
英名en | carrot | |
仏名fr | carrote | |
独名de | Karotte | |
伊名it | carota | |
西名es | zanahoria | |
葡名pt | cenoura | |
漢名ch | 胡夢ト/胡羅葡/紅羅葡 | |
植物分類 | セリ科ニンジン属 | |
園芸分類 | 一・二年生草本 | |
用途use | 生食/煮物/漬け物/薬用 | |
原産地 distribution |
中央アジア(東洋ニンジン) 小アジア(西洋ニンジン) |
|
花言葉 | 幼い夢 | |
解説 description |
ニンジンはセリ科の1・2年草である。草丈は60㎝前後程度。葉は長柄を持ち羽状複葉で2~3回に裂ける。小葉は卵形~倒卵形でである。7~9月頃、散形花序を出し、掲示した写真に見られるように白色の小花を多数つける。果実は長楕円形で刺を持つ。根部は肥厚した倒円錐形で、短根種と長根種とがあり、色は、橙黄色、黄色、紅色等がある。ビタミンAを多量に含むニンジンは、その初めは薬用として野生種が利用されていたらしい。野菜として利用が始まるのは、10世紀にイラン、バビロニア等で栽培の記録が残されている。欧州系(カロチン・ニンジン)は橙黄色~橙紅色。東洋系(アントシアニン・ニンジン)の場合は濃紫赤色~淡黄色である。Topicsのコーナーに「ニンジンについて」の記述があります。お時間のある方は、そちらを参照下さい。 | |
履歴 | ニンジンには中国から渡来の「東洋系」(アントシアニン・ニンジン)と西洋社会から渡来した「欧州系」(カロチン・ニンジン)がある。東洋系は江戸初期に中国から渡来している。欧州系は江戸末期に長崎に、明治初年に北海道にそれぞれ渡来している。 | |
県花・国花 | ||
古典1 | ||
古典2 | 『本草和名』、『下学集』、『大和本草』、『和漢三歳図会』、『物品識名』、『本草綱目啓蒙』 | |
諺 | ・人参で行水→医薬の限りを尽くして治療することのたとえ。この場合の人参は朝鮮人参。 ・人参飲んで首くくる→見分不相応な出費は身を滅ぼすことの戒め。(上に同じ。) ・人参へ鉛→混ぜものをしてごまかすこと。(上に同じ。) |
|
季語 | 夏(花)/冬(根) | |
備考 | ※本来「人参」とは、ウコギ科のチョウセンニンジンに対する漢名である。我が国では、根部の形状が似ているため次第に「ニンジン」と呼ばれるようになり、漢字表記も「人参」となってしまっている。 |
『パイプのけむり』 | 巻数 | 頁数 | タイトル | |
1 | 11 | 「馬」 |