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和名jp クジョウネギ
漢字表記 九条葱
別名・異名
other name
古名old name
語源
etymology
和名は、京都・周辺で栽培されてきたネギの意から。
属名のAlliumは、ラテン語のalere(=匂い)を語源とするニンニクのラテン古名。
種小名は「管状の」の意。
学名sn Allium fistulosum 'Kujou' 現在写真はありません。
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英名en
仏名fr
独名de
伊名it
西名es
葡名pt
漢名ch
植物分類 ネギ科(←ユリ科)ネギ属
園芸分類 多年生草本
用途use 食用
原産地
distribution
園芸作出品種(京都府南区九条周辺)
花言葉 愛嬌、愛嬌者、笑顔、微笑み、誘惑の足、くじけない心
解説
description
クジョウネギはネギ科(←ユリ科)の多年草である。草丈は30~40㎝程度。我が国で野菜として栽培されているネギの中の我が国独特の一品種である。ネギは一般的に「葉ネギ(青ネギ)」と「根深ネギ(白ネギ)」とに二大別されるが、その前者の代表的品種が「九条ネギ」である。本種は根深ネギの代表的品種である千住ネギと異なりよく分蘖し、葉身は緑の部分が多く、柔らかく、風味が良い。また、白根は比較的短く耕土の浅い地でも栽培が容易であるという特質がある。九条ネギは「九条太ネギ」と「九条細ネギ」とに二大別される。前者は、分蘖は5~6本で、葉色が濃緑色のため「黒種(くろだね)」と呼ばれて来た。九条太ネギは耐寒性に優れるため、主として冬場に栽培されてきた。後者の「九条細ネギ」の場合は分蘖数が多く5~10本となる。葉色が薄いために「浅黄ねぎ」とも呼ばれて来ている。本種は、比較的耐暑性に優れているために夏場に栽培されることが多い。
履歴 我が国へのネギの渡来時期並びに栽培の時期については未だ不明確な部分があるが、延長五年に出された『延喜式』にはネギの栽培法が述べられている。本種との関連では、山城国紀伊群深草村稲福にある和銅4年(711)に建立された時からとも言われている。この趣旨は浪速から持ってきたと記述されているという。その栽培の中心地が「東九条」であったことから「九条ネギ」と呼ばれるようになったという。
県花・国花
古典1
古典2
俗信 弘法大師が大蛇に追いかけられた時に、ネギ畑に隠れて難を逃れたという逸話が残されており、そのため、東寺周辺の農家の人々は東寺の縁日にあたる21日にはネギ畑には入らないようになり、その日にネギを食べると一家に不幸が起こるという言い伝えがあったと言われている。
季語 春(花)/冬
備考