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和名jp チュウゴクヤバイ
撮影者:東京都 山口米子様

撮影地:世田谷区羽根木公園


漢字表記 中国野梅
別名・異名
other name
備考欄参照
古名
old name
ムメ(牟女)
語源
etymology
和名は、我が国で作出された園芸品種の「梅」ではなく中国に自生する「野梅」であることから。
属名は小アジアの「アルメニアの」の意。
種小名は、和名から。
学名sn Armeniaca mume
(=Prunus mume)
英名en Japanese apricot
plum
仏名fr prune japonaise
独名de pflaume
伊名it prugna
西名es ciruelo
葡名pt ameixa
漢名ch
植物分類 バラ科アンズ属(←サクラ属)
園芸分類 落葉中木
用途use 食用/庭木/生花/盆栽/薬用
原産地distribution 台湾・中国
花言葉 忠実/高潔/上品/忍耐/独立
解説
description
チュウゴクヤバイは、バラ科の落葉樹である。掲載した写真の植栽地である世田谷区羽根木公園での掲示板によれば、ウメの原種は、台湾~中国西南麓一帯に点在し、標高170~3,300mの高地にも自生するという。樹高は10m程度となり、太い物では、幹周1.2~1.6mにも及ぶという。開花期は、12~3月頃で、概して白色であるが、蕾時には単桃色で、開花時に白色になるものもあると言う。開花時には、花径2.5㎝前後の芳香ある5弁花をつける。果実は6月頃に黄緑色に熟す。我が国には、薬用植物として奈良時代に中国より渡来。花は観賞用に、果実は食用、薬用、果実酒等に利用。百花に先駆けて開花することから「花の兄」の異名もある。Topicsの「植物回想録」に「ウメについて」の記述があります。参照下さい。
履歴 ウメは、薬用植物として奈良時代に中国より渡来している。
ウメが最初に書物に記載されたのは中国最古の詩集『詩経』である。
わが国では、『古事記』や『日本書紀』には登場しない。わが国最初の漢詩集『懐風藻』が初めてである。『万葉集』では、ハギに次いで多く、118首詠まれている。
県花・国花 中華人民共和国・中華民国(台湾)の国樹
古典1 『万葉集』、『神楽歌』、『催馬楽』、『古今集』、『伊勢物語』、『大和物語』、『落窪物語』、『枕草子』、『源氏物語』、『土佐日記』、『蜻蛉日記』、『紫式部日記』、『更級日記』、『和漢朗詠集』、『和漢朗詠集』、『梁塵秘抄』、『今昔物語』、『新古今和歌集』、『山家集』、『金槐和歌集』、『平家物語』、『御伽草子』、『徒然草』、『太平記』、『近松浄瑠璃集』、『好色一代男』、『芭蕉句集』、『蕪村句集』 
古典2 『本草和名』、『和名類聚鈔』、『下学集』、『大和本草』、『和漢三歳図会』 
・梅干しと友達は古いほどよい
・サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿
・ウメは食うとも核(さね)食うな、中に天神様寝てござる
・ウメ根性(ウメの枝が折れにくいことから→強情なことのたとえ)
・ウメ田ビワ麦(ウメが豊作ならイネも豊作、ビワが豊作ならムギも豊作の意)
・ウメの木分限(成り上がりの意)
・梅に鶯→取り合わせの良いことのたとえ
・梅は花の兄、菊は花の弟
・梅はその日の難逃れ→朝、梅干しを食べるとその日一日無事でいられるの意
・梅干しと謡(うたい)は肴にならぬ→どちらも酒の肴には向かない
・梅干しのお菜(かず)→一人で粋がって居る人に対する悪口
・天ぷら油に梅干し→油の若返り法の教え。 
季語  
備考 ※ウメの別名には次のような物がある。
好文木(コウブンボク)
風待草(カザマチグサ・カゼマチグサ)
風見草(カザミグサ)
香散見草(カザミグサ)
春告草(ハルツゲグサ)
初名草(ハツナグサ)
初花草(ハツハナグサ)
藻塩草(モシオグサ)
毛吹草(ケフキグサ)
花魁(カカイ)
百花魁(ヒャクカカイ)
氷花(ヒョウカ)
氷魂(ヒョウコン)
雪魂(セッコン)
玉蘂(ギョクズイ)
癯仙(クセン)
清友(セイユウ)
清客(セイカク)
朽木(クチキ)
花兄(ハナノアニ)
花待草(ハナマチグサ)
香栄草(カバエグサ)
君子(クンシ)
雪君(セックン)
雪中君子(セッチュウクンシ)
君子香(クンシコウ)
雪中高士(セッチュウコウシ)
匂草(ニオイグサ)
緑花(ミドリノハナ)
木母(モクボ)
世外佳人(セガイカジン)
梅早花(ウメサバナ)
木花(コノハナ)
告草(ツゲクサ)