和名jp | チョウジノキ | ↑撮影者:東京都 中村俊治様↓ 撮影者:千葉県 三浦久美子様↓ 撮影地:星薬科大学薬草園↑ |
漢字表記 | 丁子木 | |
別名・異名 other name |
ヒャクリコウ(百里香) チョウコウ(丁香) クローブ |
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古名 old name |
撮影地:タイ・クラビ | |
語源 etymology |
和名は、漢名「丁字」の音読みから。因みに、本種の蕾が「釘」に似ていることから、中国語では「釘(Dīng)」と同音の「丁(Dīng)」の文字で表記している。加えて、フランスでも、「釘」を意味するClouを用いているが、それが英名では転訛してcloveとなっている。ハーブの世界で本種をクローブと称しているのは、英名からである。 属名はギリシャ語で「対になった」の意。 種小名は「芳香のある」の意。 |
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学名sn | Syzygium aromaticum | |
英名en | Clove | |
仏名fr | clou de gilofre | |
独名de | Gewürznerke | |
伊名it | spiccio | |
西名es | clavo | |
葡名pt | cravo-da-índia | |
漢名ch | 丁子 | |
植物分類 | フトモモ科フトモモ属 | |
園芸分類 | 常緑高木 | |
用途use | 香辛料/薬剤/香料 | |
原産地 distribution |
モルッカ諸島 | |
花言葉 | 威厳 | |
解説 description |
チョウジノキは、フトモモ科の常緑樹である。樹高は15mにも達すると言う。葉は長さ7㎝程度の長楕円形で、縁部は全縁、先端部は尖り、枝に対生する。葉の表面には光沢がある。花は小枝の先に集散花序を出し、白色で4弁の小花を多数つける。花はやがて淡紅色へと変化する。開花時には芳香を放つ。花後の果実は、長さ2㎝程度の紡錘形である。この木の花の蕾を採取し、天日で乾燥させた物が「丁子(クローブ)」であり、芳香性健胃剤として漢方薬で用いられる。また、精油を蒸気蒸留させて得た丁子油は香辛料として用途は広い。別名を「百里香」というようにバニラに似た強い芳香を有し、西洋社会では肉料理には欠かせないスパイスとなっている。 | |
履歴 | 香料としての「丁子(クローブ)」は古くから中国経由で我が国に渡来し、正倉院宝物殿にも収納されていると言うが、植物そのものが渡来したのは嘉永年間(1848~54)と推定されている。 | |
県花・国花 | ||
古典1 | 『宇津保物語』 | |
古典2 | 『倭名類聚鈔』、『下学集』、『大和本草』、『和漢三歳図会』、『物品識名』、『本草綱目啓蒙』 | |
季語 | 春 | |
備考 |
『パイプのけむり』 | 巻数 | 頁数 | タイトル | |
11 | 212 | 「丁子」 | ||
13 | 72 | 「カバ」 | ||
16 | 6 | 「全員皆殺し」 | ||
21 | 165 | 「冬の旅」 | ||
21 | 175 | 「旅心」 |