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和名jp セイヨウナシ 'ラ・フランス'
撮影者:東京都 中村利治様

撮影地:筑波実験植物園
漢字表記 西洋梨ラ・フランス
別名・異名
other name
ラ・フランス
古名
old name
語源
etymology
和名は、学名の直訳から。
属名は、ラテン語のナシの古名Pirusから。
種小名は、「普通の」の意。
変種名は「栽培された」の意
学名sn Pyrus communis var. sativa 'La France'
英名en La France pear
仏名fr Claude Blanchet
独名de
伊名it
西名es
葡名pt
漢名ch 拉法蘭西
植物分類 バラ科ナシ属
園芸分類 落葉小高木
用途use 生食
原産地
distribution
園芸品種
花言葉 博愛・慰め・和やかな愛情
解説
description
セイヨウナシ 'ラ・フランス'ナシはバラ科の落葉樹である。樹高は5~10m程度に生長するが、栽培圃場では平棚栽培されるためにそれほど大きくは生長させない。セイヨウナシは、16世紀頃から、イギリスやドイツで栽培が成されて来たが、本種は、その中からフランス人Claude Blanchetによって1864年に発見された品種である。(発見者のクロード・ブランシェは、この品種に対して、この国に相応しい味であるとしてLa Franceと命名したという。フランス語名の項には発見者名が、記載してあるが、フランスでは、本種を発見者の栄誉を讃えて、発見者名で呼んでいるという。このラ・フランス種は、発見地であるフランスを始めヨーロッパ各地では、気候があまり合わず、あまり生産はされていない。因みに、本種(ラ・フランス)の交配親については不詳ということである。我が国では、明治期初期にイギリスで発見され今も栽培が成されているバートレット種が導入された。そのバートレット種の受粉用に遅れて明治36年(1903)に我が国に導入された品種がラ・フランス種である。やがて、ラ・フランス種は、味の良さや風味から、我が国では受粉用としてでは無く、実を採取する目的で栽培へと転換されている。本格的に我が国で本種が注目されたのは昭和60年代以降ということになる。ラ・フランス種の葉は卵円形~楕円形で、縁部には鈍鋸歯があり、先端部は尖り、枝に互生する。若葉の内は、葉裏並びに葉の縁部に淡褐色の軟細毛が密生する。4月頃、枝先の葉腋に白色5弁の花をつける。花後には結実するが、形状は所謂洋ナシ形であり、表面は幾分凸凹しており、果頂部が大きく膨らみを見せる。果皮の色合いは茶色味を帯びた黄緑色でとなる。果肉は緻密で果汁も多く、滑らかな食感と上品な甘味を併せ持ち、加えて爽快な芳香がある。本種の場合、他の洋ナシ同様に、摘果直後に生食は出来ず、採取後数日追熟期間を要する。
履歴
県花・国花
古典1
古典2
季語
備考