GKZ植物事典・團伊玖磨植物事典・マツ（松）

和名jp	マツ	東京・皇居にて↑ 京都・京都御所にて↑
漢字表記	松
別名・異名 another name
古名old name	マツ（麻都・万豆）
語源 etymology	和名は、神がその木に天降ることをマツ（待つ）からとか。また、別には、葉が二股に分かれるところからマタの転訛とも。／属名はケルト語のpinn(=山）を語源とするマツのラテン古名。
学名sn	Pinus spp.
英名en	pine
仏名fr	pin
独名de	Kiefer
伊名it	pino
西名es	pino
葡名pt	pinheiro
漢名ch	松
植物分類	マツ科マツ属
園芸分類	常緑針葉高木
用途	庭木／生け花材料／並木／盆栽／材は建築材に、或いは松明に。
原産地 distribution	北アフリカ・西インド・マレーシア以北の北半球
花言葉	不老長寿／慈悲
解説 description	北半球を温帯地域を中心に100種が分布している。常緑の高木で葉は針葉である。花は春に開花し、雄花は新芽の下部に穂状に密生し、雌花は鞠状で新芽の頂に生ずる。球果は一般的にマツカサとかマツボックリと呼ばれる。
履歴	『万葉集』では７１首　　『古今集』では１２首　　『新古今集』では５３首　『玉葉集』では８０首
県花・国花	福井県木愛媛県木石川県木鹿児島県：垂水市木／熊本県：上天草市木長崎県：千々石町木・加津佐町木佐賀県：唐津市木福岡県：新宮町木・椎田町木・大任町木愛媛県：松前町木香川県：仁尾町木・詫間町木・さぬき市木・国分寺町木・観音寺市木徳島県：那賀川町木・海南町木山口県：美和町木・小郡町木広島県：東広島市木・世羅町木・庄原市木岡山県：瀬戸町木島根県：浜田市木・津和野町木鳥取県：大栄町木・岩美町木和歌山県：美浜町木・田辺市木奈良県：室生村木滋賀県：竜王町木・能登川町木・志賀町木京都府：大江町木・伊根町木・綾部町木兵庫県：三木氏木・播磨町木・吉川町木・東城町木・滝野町木・高砂市木・洲本市木・五色町木・猪名川町木大阪府：岬町木・松原市木・阪南市木・田尻町木・高石市木三重県：松阪市木福井県：美浜町木石川県：加賀市木・小松市木・志賀町木・津幡町木富山県：魚津市木・黒部市木・旧新湊市木・滑川市木福井県：越前町木・敦賀市木・福井市木・美浜町木岐阜県：各務原市木・笠松町木・瑞浪町木・八百津町木愛知県：渥美町木・一色町木・稲沢市木・七宝町木新潟県：柏崎市木・神林村木・燕市木・中条町木長野県：三水村木・松川町木静岡県：熱海市木・蒲原町木・相良町木・沼津市木・浜松市木・藤枝市木・松崎町木・焼津市木・吉田町木山梨県：増穂町木・山梨市木群馬県：赤城村木・伊勢崎市木・太田市木・群馬町木・月夜野町木・松井田町木栃木県：佐野市木・馬頭町木茨城県：大洗町木・鹿嶋市木・北茨城市木・下妻市木・高萩市木・波崎町木・守谷市木・竜ヶ崎市木埼玉県：白岡市木・草加市木・鶴ヶ島市木・滑川町木・東松山市木・松伏町木東京都：千代田区木・瑞穂町木福島県：岩代町木・大玉村木・喜多方市木・新地町木・棚倉町木・天栄村木・浪江町木宮城県：松島町木・大郷町木・富山町木・村田町木・東松島市木・本吉町木／山形県：川西町木岩手県：矢巾町木・大船渡市木青森県：三沢市木・平内町木・外ヶ浜町木・大間町木北海道：松前町木
古典１	『古事記』、『日本書紀』、『出雲風土記』、『常陸風土記』、『播磨風土記』、『万葉集』、『古今集』、『竹取物語』、『伊勢物語』、『大和物語』、『枕草子』、『源氏物語』、『土佐日記』、『蜻蛉日記』、『和泉式部日記』、『和漢朗詠集』、『今昔物語』、『新古今集』、『山家集』、『金槐和歌集』、『方丈記』、『徒然草』、『平家物語』、『太平記』、『謡曲』、『近松浄瑠璃集』、『御伽草子』、『西鶴集』、『芭蕉句集』、『蕪村句集』、『一茶句集』
古典２	『延喜式』、『本草和名』、『倭名類聚鈔』、『下学集』、『和漢三歳図会』、『物品識名』
諺	・松吹く風→全く気にも止めない様子を言う。・松かさより年かさ→年の功の大切さを戒めた言葉。・松の柱も三年→一時しのぎのたとえ。・松の木に蝉が留まったよう→大きさがあまりにもかけ離れていることのたとえ。・松高ければ藤長し→大物は頼りがいがあると言う意。・松の下をくぐる→信念を無あけること。また、年を取ること。
季語	新年／春（花）
備考

『パイプのけむり』	巻数	頁数	タイトル
	2	301	「蝉」
	5	234	「猫股」
	8	241	「擬宝珠」
	9	294	「遺品」
	11	43	「熱界雷」
	14	310	「颱風一過」
	16	115	「大仏」
	16	154	「蝙蝠」
	18	83	「穴守稲荷」
	22	134	「休みの日」
	23	55,56	「方丈の記」
	23	198	「ちょくちょく」
	23	230	「空の一角」