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和名jp ウメ
館林市:県立つつじが岡公園にて↑

皇居:東御苑にて↑

  群馬県榛東町にて↑ 
漢字表記
別名・異名
other name
備考欄参照
古名
old name
ムメ(牟女)
語源
etymology
和名は、「梅」の呉音読みから。
属名は小アジアの「アルメニアの」の意。
種小名は、和名から。
学名sn Armeniaca mume
(=Prunus mume)
英名en Japanese apricot
plum
仏名fr prune japonaise
独名de pflaume
伊名it prugna
西名es ciruelo
葡名pt ameixa
漢名ch
植物分類 バラ科アンズ属(←サクラ属)
園芸分類 落葉中木
用途use 食用/庭木/生花/盆栽/薬用
原産地distribution 中国
花言葉 忠実/高潔/上品/忍耐/独立
解説
description
ウメは、バラ科の落葉樹である。樹高は6~10m程度に。3月頃花径2.5㎝前後の芳香ある5弁花をつける。花色は白、緋色、紅色、淡紅色等と多彩。果実は6月頃に黄緑色に熟す。我が国には、薬用植物として奈良時代に中国より渡来。花は観賞用に、果実は食用、薬用、果実酒等に利用。花色は多彩。百花に先駆けて開花することから「花の兄」の異名も。Topcsの「植物回想録」に「ウメについて」の記述があります。参照下さい。
履歴 ウメが最初に書物に記載されたのは中国最古の詩集『詩経』である。わが国では、『古事記』や『日本書紀』には登場しない。わが国最初の漢詩集『懐風藻』が初めてである。『万葉集』では、ハギに次いで多く、118首詠まれている。
県花・国花 中華人民共和国・中華民国(台湾)の国樹
茨城県木大分県花木(豊後梅)・福岡県花・和歌山県花
鹿児島県:溝辺町花
宮崎県:高岡町花・新富町木・西郷村花・清武町木・北郷村花
大分県:安岐町花
熊本県:益城町花・人吉市花・合志町木
長崎県:長与町花木・島原市花木
佐賀県:千代田町木・多久市花・川副町花
福岡県:豊津町花木・太宰府市花・大平村木・椎田町花・香春町花・稲築町木
香川県:綾南町花木・山本町木・仲南町花木
徳島県:神山町花・井川町木・阿南市木
山口県:徳地町花・周東町花
広島県:三原市花・竹原市花・熊野町花木・大野町花・坂町木
岡山県:奈義町花・佐伯町木
島根県:弥栄村花・三隅町木・益田市花木・大田市木
鳥取県:大栄町花/和歌山県:日置川町花・田辺市
奈良県:天理市花・王寺町木
滋賀県:浅井町木
京都府:野田川町木・園部町花・城陽市木・大江町花・綾部町花
兵庫県:御津町花
大阪府:藤井寺市木・東大阪市花・泉南市花・熊取町木
三重県:朝日町木(シラウメ)・東員町木・御薗村木
石川県:金沢市木・小松市花
富山県:大島町花
岐阜県:関ヶ原町花・美濃市花・輪之内町木
愛知県:阿久比町花
新潟県:糸魚川市木・見附市木
長野県:小諸市木・中条村花・宮田村花
静岡県:熱海市花・岡部町花・芝川町花
山梨県:玉穂町木・都留市花
群馬県:安中市花・群馬町花・松井田町花
栃木県:佐野市花・西方町花
茨城県:石下町木・茨城町木・五霞町木・水戸市木
千葉県:酒々井町木・千倉町木・富山町木・長柄町木・成田市木・岬町木・睦沢町木・横芝町木
埼玉県:越生町木・神川町木・北川辺町木・旧児玉町木・嵐山町木
神奈川県:小田原市花
東京都:青梅市花・大田区花・国立市花・府中市花
福島県:会津高田町木・白河市花
宮城県:大河原町木
山形県:最上町木・真室川町花木
秋田県:羽後町木
北海道:豊浦町木
古典1 『万葉集』、『神楽歌』、『催馬楽』、『古今集』、『伊勢物語』、『大和物語』、『落窪物語』、『枕草子』、『源氏物語』、『土佐日記』、『蜻蛉日記』、『紫式部日記』、『更級日記』、『和漢朗詠集』、『和漢朗詠集』、『梁塵秘抄』、『今昔物語』、『新古今和歌集』、『山家集』、『金槐和歌集』、『平家物語』、『御伽草子』、『徒然草』、『太平記』、『近松浄瑠璃集』、『好色一代男』、『芭蕉句集』、『蕪村句集』 
古典2 『本草和名』、『和名類聚鈔』、『下学集』、『大和本草』、『和漢三歳図会』 
・梅干しと友達は古いほどよい
・サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿
・ウメは食うとも核(さね)食うな、中に天神様寝てござる
・ウメ根性(ウメの枝が折れにくいことから→強情なことのたとえ)
・ウメ田ビワ麦(ウメが豊作ならイネも豊作、ビワが豊作ならムギも豊作の意)
・ウメの木分限(成り上がりの意)
・梅に鶯→取り合わせの良いことのたとえ
・梅は花の兄、菊は花の弟
・梅はその日の難逃れ→朝、梅干しを食べるとその日一日無事でいられるの意
・梅干しと謡(うたい)は肴にならぬ→どちらも酒の肴には向かない
・梅干しのお菜(かず)→一人で粋がって居る人に対する悪口
・天ぷら油に梅干し→油の若返り法の教え。 
季語  
備考 ※ウメの別名には次のような物がある。
好文木(コウブンボク)
風待草(カザマチグサ・カゼマチグサ)
風見草(カザミグサ)
香散見草(カザミグサ)
春告草(ハルツゲグサ)
初名草(ハツナグサ)
初花草(ハツハナグサ)
藻塩草(モシオグサ)
毛吹草(ケフキグサ)
花魁(カカイ)
百花魁(ヒャクカカイ)
氷花(ヒョウカ)
氷魂(ヒョウコン)
雪魂(セッコン)
玉蘂(ギョクズイ)
癯仙(クセン)
清友(セイユウ)
清客(セイカク)
朽木(クチキ)
花兄(ハナノアニ)
花待草(ハナマチグサ)
香栄草(カバエグサ)
君子(クンシ)
雪君(セックン)
雪中君子(セッチュウクンシ)
君子香(クンシコウ)
雪中高士(セッチュウコウシ)
匂草(ニオイグサ)
緑花(ミドリノハナ)
木母(モクボ)
世外佳人(セガイカジン)
梅早花(ウメサバナ)
木花(コノハナ)
告草(ツゲクサ) 
『パイプのけむり』 巻数 頁数 タイトル
4 25 「三浦三崎」
7 261 「地震」
8 241 「擬宝珠」
9 308 「柿」
12 84 「冬の庭
15 175 「半夏生」
16 258 「照葉野薔薇」
19 133 「春の雪」
19 151 「含笑花」
20 167 「げんこつ山」
23 275 「五弁の花