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和名 jp ノイウィーディア・ボルニエンシス  
漢字表記 撮影者:東京都 中村利治様
撮影地:筑波実験植物園
別名・異名
other name
古名
old name
語源
etymology
和名は学名の音読みから。
属名は、ドイツの植物学者・自然科学者・民俗学者でもあったPrince Alexander Philipp Maximilian zu Wied-Neuwiedへの献名。
種小名は「ボルネオ島産の」の意。
学名sn Neuwiedia borneensis
英名en
仏名fr
独名de
伊名it
西名es
葡名pt           
漢名ch
植物分類 ラン科ノイウィーディア属
園芸分類 多年生草本
用途use
原産地
distribution
カリマンタン(ボルネオ)島
花言葉
解説
description
ノイウィーディア・ボルニエンシスはラン科の多年草である。カリマンタン島に自生の見られる地生ランである。草丈は50㎝前後程度。葉は長さ45㎝、幅5㎝の楕円状の広線形で、表面にはエビネの葉のように「皺が目立ち、先端部は鋭頭となり、基部は茎を抱く。花茎の長さは8~13㎝で、葉より長くなることはない。花茎の上部に総状花序をつけ、白色の小花を多数(50個程度)つける。花被片は6個。概して、ラン科の花は、雄蘂と雌蘂とが合着して蕊柱と呼ばれるが、本種の場合、両者は、基部では合体するが、上部では分かれている。また、一般的にラン科の植物は受粉の媒介者を呼び寄せるために、異様な形状や大きさを見せるが、本種の花は、遠目にはユリ科の植物のようにも見える。加えてラン科の植物の花の何よりもの大きな特徴は唇弁が特殊な構造を見せ、花弁や萼片とは異なる目立った色合いをみせるが、本種の場合、そうした特徴も見られない。植物の進化の中でも、ラン科の植物の花は最も進化した姿を呈していると言われるが、本種の場合、その進化の過程を知る手がかりを与えてくれる貴重な存在とされている。
履歴 本種は、ラン科植物の中でも最も古い時代に出現したと推測されており、既に白亜紀(8000~9000万年前)には地球上に存在したと推測されている。そこで、本種は、「ラン科植物の中の生きた化石」とも呼ばれている。
2013年、我が国の筑波実験植物園で開花が報じられたが、野生種ではなく,栽培種としての開花はこれまで例が無く世界初の事例と言う。掲載した写真は、その時に撮影されたものである。 
県花・国花  
古典1  
古典2  
季語  
備考