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和名jp オオセリガワ
撮影者:東京都 山口米子様

撮影地:京都府立植物園

漢字表記 大芹川
別名・異名
other name
カモナス(賀茂茄子)
古名
Old name
語源
etymology
和名は昔、伏見の芹川周辺で栽培されたことによるという。
属名は、ラテン語のsolamen(=安静)を語源としていると言われている。この属に鎮痛作用を持つ存在があるからという。
種小名は「ウリのなる」の意。
学名sn Solanum melongena 'Ohserigawa'
英名en
仏名fr
独名de
伊名it
西名es
葡名pt
漢名ch
植物分類 ナス科ナス属
園芸分類 一年生草本
用途use 食用/薬用/観賞用/燃料(茎)
原産地
distribution
園芸作出品種(日本)
花言葉 真実
解説
description
オオセリガワはナス科の一年草である。本種は、所謂京野菜の中の一種であり、「京の伝統野菜」にも指定されている我が国で作出されたナスの園芸品種である。かつては「大芹川(オオセリガワ)と呼ばれていたが、現在は産地名からの名称として「賀茂ナス」の名で流通している。草丈は、60~100㎝程度。灰色の綿毛を持ち、茎に刺を持つ。茎は濃紫黒色で、葉柄並びに葉脈は紫黒色を見せる。葉は長い葉柄を持ち、長さ15~30㎝程度の卵状楕円形で、茎に互生する。夏から秋にかけて節間の途中から花柄を出し、少数の紫色の花を開く。花後には果実を下垂するが、本種の場合、大形の丸ナスでほぼ正円形で直径12~15センチ程度となる。重さは最大で1㎏を超えると言うが、食用ナスとして流通するのは200~350g程度である。果皮は柔らかく、表面には光沢がある。果皮の色は黒紫色。本種の特徴として、葉脈部位や茎ばかりでは無く、萼の上にも鋭い刺がある。収穫期は5~9月頃で、果肉は緻密で弾力がある。概して田楽や煮物料理に用いられる。
履歴 オオセリガワ栽培の起源は『雍州府志』(1684年)に「丸くて大きなナス」の栽培記録があり、既に当時に栽培されていたと推測されている。その当時は京都市左京区辺で栽培されていたようであるが、その後京都市北区上賀茂・西賀茂辺へと栽培地が移り、その地名から「賀茂ナス」名の由来となっている。
県花・国花
古典1
古典2
季語 夏(ナス)
備考