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和名jp オグラセンノウ
漢字表記 小倉仙翁
別名・異名
other name
古名
old name
語源
etymology
和名の中で「オグラ」については不詳(京都・小倉山との関連か)。センノウ(仙翁)は、京都・嵯峨野の仙翁寺に由来している。かつて、中国から伝来のセンノウが仙翁寺で栽培されていたことによる。
属名は、この属の植物には粘液性の分泌液を出すものが多いので、ギリシャ神話に登場する酒の神様Bacchasの養父Silenesが酔って泡だらけになった様子にたとえたものと言われている。
種小名は「九州産の」の意。
学名sn Silene kiusiana
(=Lychnis kiusiana makino)

撮影者:愛媛県 仁木雅彦様 

撮影地:岡山県・鯉が窪湿原   
英名en
仏名fr
独名de
伊名it
西名es
葡名pt
漢名ch
植物分類 ナデシコ科マンテマ属
園芸分類 多年生草本
用途use 路地植え/鉢植え
原産地
distribution
日本(分布は大分県・熊本県・岡山県・広島県)に限定されている 
花言葉 恋のときめき
解説
description
オグラセンノウは、ナデシコ科の多年草である。比較的栄養分に富んだ湿原に自生の見られる野草である。茎葉細く、草丈は1m前後。6〜8月頃に径2〜2.5p程度で紅色のナデシコに似た花を開花させる。花弁は中程まで深く裂ける。葉は狭い披針形で対生し、長さは5〜10p、幅5〜10o程度。茎・葉には短毛が見られる。 
履歴 ・かつて飯沼慾齋の著した『草木図説』に図説されていたが、正体がつかめず暫く幻の植物とされていた。明治29年(1896)に熊本第五高等学校の中川久治教授によって標本が採集され、牧野富太郎博士が新種として学会に発表している。その後、岡山県や広島県でも採集され、その後、上述の『草木図説』に掲載されているオグラセンノウであるとして同定されている。
・オグラセンノウの自生地として知られている岡山県阿哲郡哲西町矢田谷にある鯉ヶ窪湿原は国の天然記念物に指定されている。
・オグラセンノウは環境省RDB:絶滅危惧TB類に指定されている。 
県花・国花  
古典1 『草木図説』(飯沼慾齋)  
古典2  
季語  
備考