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和名jp アメリカオニアザミ
上3図撮影GKZ:群馬県館林市 



撮影者:神奈川県 池田正夫様↓

↑撮影地:川崎市内↓

撮影者:愛媛県 日原由紀子様↓撮影地:西オーストラリア州ワーウィック湿地 
漢字表記 亜米利加鬼薊
別名・異名
other name
セイヨウオニアザミ(西洋鬼薊)
古名 old name
語源
etymology
和名は、アメリカから渡来したオニアザミの意。因みに原産地はヨーロッパである。
属名は、ギリシャ語のcirsos(=静脈)に因んでいる。これは、ギリシャの医師ディオコリデスが静脈を広げるに際し、アザミに似ている植物を薬草として用いたことによると言われている。
種小名は「普通の」の意。
学名sn Cirsium vulgare
英名en Spear thistle
Bull thistle
Common thistle
Scotch thistle
仏名fr Cirse commun
Cirse à feuilles lancéolées
Cirse lancéolé
独名de Gewöhnliche Kratzdistel
Lanzett-Kratzdistel
伊名it Cardo asinino
Stoppione maggiore
Cardoncello maggiore
西名es Cardo
Borriquero
葡名pt Cardo-roxo
漢名ch 翼薊
植物分類 キク科アザミ属
園芸分類 1・2年生草本
用途use 野草
原産地
distribution
西アジア~ヨーロッパ
花言葉 権威・触れないで・独立・厳格・復讐 
解説
description
アメリカオニアザミはキク科の1・2年草である。概して我が国の場合、路傍や原野、畑地、荒地茎等に見られる帰化植物である。草丈は50~2m程度となる。茎には翼があり、直立し、上部で分枝をする。全体的に硬質で黄白色の鋭い刺がある。根生葉は羽状に深裂し、ロゼット状となる。茎葉も羽状に深裂し、裂片の先端は鋭く尖る。葉の表面にも短い刺が密生する。7~9月頃、茎頂並びに枝先に径3~5㎝程度で紅紫色の頭花をつける。総苞片は線形で、先端部は刺状となっている。総苞全体の径は花径よりも大きくなる。花後の果実は茶褐色の痩果で、羽状の冠毛を持ち、風でふかれると飛散する。       
履歴 本種は、西アジア~ヨーロッパにかけて自生するアザミの仲間であるが、現在、中国、北米、オーストラリア、アフリカ等では帰化状態にある。
我が国でも例外では無く、1960年代に北海道で発見されている。北米から輸入した穀物や牧草に付着して渡来したと推測されている。本種の場合、刺が鋭いので、野生のシカも食べず、牧草地帯では、ウシも食べないので繁殖する一方と言うことである。
我が国では外来生物法によって、「要注意外来生物」に指定されているが、根こそぎ抜き取らない限り毎年生えてくるし、人為的に抜き取るにしても、刺が痛いので、幼草時以外には人も手を出さなくなる。加えて、冠毛に付着した種子が多数飛散するので、繁殖も盛んとなっている。 
県花・国花 スコットランドの国花は「薊」であるが、その実体は本種であると言われている。 
古典
季語
備考