和名jp | イチビ | 撮影:GKZ/撮影地:群馬県邑楽町 撮影者:タイ・メソート市在住 上田勇様↓ 撮影地:タイ・メソート市内 |
漢字表記 | 莔麻 | |
別名・異名 other name |
キリアサ(桐麻) ゴサイバ(御菜葉・五菜葉) アカギイチベイ(赤木市平) カナビキ(鉄引) シナノオ(信濃苧) |
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古名 old name |
イチビ(以智比) | |
語源 | 和名の語源は多数ある。※備考欄参照 属名は、a(=否定)とbous(=牡牛)とtilos(=下痢)の合成語で、家畜の下痢止めに効果があるというような意味となる。 種小名はギリシャの哲学者・植物学者のテオフラテスの名に因んでいる。 |
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学名sn | Abutilon theophrasti | |
英名en | Chinese jute Buttonweed Butterprint Velvetleaf Pie-marker Indian mallow |
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仏名fr | Abutilon d'Avicenne ,Abutilon de Théophraste Abutilon à fleurs jaunes |
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独名de | Samtpappel Lindenblättrig Schömalve |
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伊名it | Cenecio molle | |
西名es | Yute de la China | |
葡名pt | Malvão Jute-da-china |
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漢名ch | 苘麻 | |
泰名th | ต้นกำมะหยี่ | |
植物分類 | アオイ科イチビ属 | |
園芸分類 | 一年生草本 | |
用途use | 繊維材 | |
原産地 distribution |
インド | |
花言葉 | ||
解説 description |
イチビはアオイ科の1年草である。草丈は100~150㎝程度。全体的に白色の柔毛に覆われている。葉は長い葉柄を持った心臓形で、一見してキリの葉に似ている。夏~秋にかけて、葉腋に径2㎝程度の黄色い5弁花をつける。花後の果実は半球形で、11~16の分果が環状に並び、熟すと縦に裂けて腎臓形での茶色い種子を落とす。この種子の種皮はとても堅く、落下してから20年以上も発芽能力を保持し続けるという。 | |
履歴 | 我が国への渡来時期不詳であるが、既に平安時代には栽培されており、江戸時代までは栽培されてきた。本種は茎の皮から繊維を得て、「布地」・「畳表の縦糸」・「縄材」・「麻袋」・「ロープ」として他の繊維材と混ぜて利用されてきた。また、繊維屑は製紙原料にも用いられた。繊維を採取したあとの殻は炭にして火口に用いた。古くなった繊維は壁の補強材として用いられた。 今日、逸失した本種が我が国各地に野生化している。 現在、我が国では、日本の侵略的外来種ワースト100にも選定され、外来生物法により「要注意外来生物」に指定されている。 |
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県花・国花 | ||
古典1 | ||
古典2 | 『本草和名』、『和漢三歳図絵』、『本草綱目啓蒙』 | |
季語 | 夏 | |
備考 | イチビの語源については次のようなものがある。 ・いち早く燃えることから「最火」の意からの転訛。 ・幹から火口を作ったことからウチビ(打火)からの転訛。 ・本種の朝鮮語O-cho-kuiからの転訛。 イトキビ(糸黍)からの転訛。 その他多数ある。 |
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下図撮影者:千葉県 三浦久美子様↓ | ||
撮影地:帰化植物見本園↑ |
撮影地:都立薬用植物園↑ |