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和名jp ヤカツ
撮影者:東京都 中村利治様 

撮影地:東京薬科大学 


漢字表記 冶葛
別名・異名
other name
ゲルセミウム・エレガンス 
古名
old name
語源
etymology
和名は、本種の漢方薬名の音読から。
属名ジャスミン(Jasmine)のイタリア語名Gersominoをラテン語化したものである。
種小名は「優美な」の意。
学名sn Gelsemium elegans
英名en Chinese Gelsemium 
仏名fr Gersemié toujours verte
独名de  
伊名fr
西名es
葡名pt
漢名ch 冶葛
鈎吻
胡蔓藤
斷腸草
泰名th ก๊กม่วน (อุดรธานี) 
ซัวนาตั้ว (แม้ว-น่าน) 
มะเค็ด (น่าน) 
มะลินรก  สามใบตาย (น่าน)
植物分類 ゲルセミウム科(←マチン科)ゲルセミウム属
園芸分類 蔓性常緑低木
用途use 薬用
原産地
distribution
中国~東南アジアの高地
花言葉
解説
desxcription
ヤカツはゲルセミウム科の蔓性常緑樹である。樹高(蔓長)は10m前後程度に及ぶという。葉は革質で、表面には光沢を持つ。葉の形状は長さ5~10㎝、幅3~6㎝程度のほぼ楕円状で、全縁であるが縁は緩やかに波を打ち、葉の上部より徐々に細まり、先端部分は急鋭頭となり、対生する。2~3月頃、葉腋から長い花茎を伸ばし、集散花序をつけ、短い花柄を持った筒型で黄色い花をつける。花径は2㎝前後程度で、花冠は5列する。雄蘂は花冠から長く外に突き出す。花には芳香がある。果実は楕円状の蒴果である。本種の根は黄色く、漢方の世界ではこの根を乾燥させて用いる。因みに、本種と同属の仲間は北米に自生するカロライナ・ジャスミンがある。カロライナジャスミンの場合には花数も多く、園芸植物として我が国でも流通している。
履歴 本種は、奈良時代に渡来し、756年に正倉院薬物として保管されている。正倉院宝物の中にある「鈎吻壺(こうふんつぼ)」の中には、現在も保存されおり、使用した形跡があるという。
県花・国花
古典1
古典2
季語
備考 本種は、世界最強の猛毒植物と言われている。特に若芽部分に強力なアルカロイドを有する。万一、胃から体内に吸収された場合、呼吸麻痺を起こす。和名は漢方薬名の音読であるが、本種は、解熱剤や鎮痛剤として用いられて来たが、本蔵書では、その毒性の強さのため取り扱いが要注意薬草とされている。