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和名jp タロウカジャ
漢字表記 多郎冠者
別名・異名
other name
ウラクツバキ(有楽椿)
古名
old name
語源
etymology
和名の命名所以不詳。一説には、沖縄の言葉で「タルガヤラ」(=何かなぁ?)に由来しているとも言われている。
別名の「有楽椿」とは、織田信長の弟で茶人でもあった小田有楽斉長益が本種を好んで茶席に用いたことによると云われている。
属名は、17世紀チェコスロバキアの宣教師でマニラに滞在し東洋の植物を採集したことで知られるG.J.カメルスの名に因んでいる。
種小名は和名の「侘助」から。「侘助」の語源については、履歴の欄を参照下さい。
品種名は「多郎冠者」から。その語源については不詳。
学名sn Camellia wabisuke 'Taroukaja'
拙庭にて
英名en
仏名fr
独名de
伊名it
西名es
葡名pt
漢名ch
植物分類 ツバキ科ツバキ属
園芸分類 常緑小高木
用途use 路地植え/鉢植え/茶花
原産地
distribution
日本
花言葉 完璧な魅力・誇り・控えめな美点・美徳
解説
description
タロウカジャは我が国の園芸椿の中で、侘助椿と呼ばれる系統の中の一品種である。逆に言えば、本種、つまりタロウカジャから生まれた系統の椿を「侘助」と呼んでいる。この仲間は子房に毛が生えており、雄蕊が退化して、種子も出来にくいことからヤブツバキとは別種とされている。しかし、ワビスケと同様の性質を持つツバキの野生種は未だに発見されていない。だが、京都・大覚寺に存在するワビスクの古木は樹齢350年を経ていると推測されていることから、室町時代に中国原産のツバキの原種または、その雑種が渡来したものと推測されている。本種は、樹高5~10m程度に。葉は楕円形で、枝に互生する。12~4月頃に濃桃色の花を開く。花は、平開せず、所謂、筒咲き、もしくは猪口咲きの形状となる。
履歴 ワビスケの名は、世俗を離れて閑寂を楽しむ「侘び」と、趣味・芸道に実を打ち込む「好き(数奇)」から作られた造語と解釈されている。また、別には、秀吉が朝鮮出兵をした時に侘助という名の兵士が本種を持ち帰ったことによるというエピソードもあるが、本種を盛り上げるために本当らしく作られた話と云われている。
県花・国花
古典1
古典2
季語 冬(侘助)
備考