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検索名  ジュウリョウ(十両)  
和名jp ヤブコウジ
撮影者:新潟県 塩野計司様

新潟県・米山にて↑ 
漢字表記 藪柑子
別名・異名
other name
フカミグサ(深見草)
ジュウリョウ(十両)
古名
old name
ヤマタチバナ(夜麻多知婆奈
也末多知婆奈)
   撮影地:新潟県・悠久山→
語源
etymology
和名は、藪の中に見られるコウジ(ミカン科)の意から。
属名は、ギリシャ語のardis(=槍先)を語源としている。雄蕊の葯の形が似ているため。
種小名は「日本の」の意。
学名sn Ardisia japonica
英名en Japanese ardisia
仏名fr
独名de
伊名it
西名es
葡名pt
漢名ch 紫金牛
植物分類 サクラソウ科(←ヤブコウジ科)ヤブコウジ属
園芸分類 常緑小低木
用途use 路地植え(庭園下草)/鉢植え/盆栽/正月床飾り/薬用
原産地
distribution
日本/台湾/朝鮮半島/中国
花言葉 明日の幸福
解説
description
ヤブコウジはサクラソウ科(←ヤブコウジ科)の常緑小低木である。古くから、日本庭園の下草として用いられているので、馴染みの深い樹木である。古典の世界でも、『万葉集』や『古今集』にヤマタチバナの名で登場している。だが、履歴の項にも記したが、江戸期寛政年間(1789~1801)にはヤブコウジは一大ブームが生じているが、不思議なことに、江戸期の俳諧の世界では詠まれていない。概して、暖帯のスダジイ等の樹林下に自生が見られるが、新潟県等の雪国ではブナ林等の林床に見られる。樹高は10~30㎝程度で、長いランナーを出して繁殖する。葉は茎上部に3~5枚輪生状につくが実際には互生している。葉長は6~13㎝程度で、形状は長楕円形、縁には鋸歯が見られる。7~8月頃に、葉腋から集散花序を出し、径7㎜程度で白色の小花を見せる。果実は径5㎜前後の球形で冬になると写真に見られるような美しい赤色に熟す。
履歴 江戸期寛政年間(1789~1801)にはヤブコウジは一大ブームが生じている。続いて明治期中頃に新潟県で再びブームが生じ、当時の価格で一幹3,000円にも高騰し、あまりにも過熱したブームに危惧を感じた新潟県知事は「ヤブコウジ売買取締規則」を発している。現在、我が国では、ヤブコウジは古典園芸植物の一種として扱われている。
県花・国花
古典1 『出雲風土記』、『万葉集』、『源氏物語』、『古今集』
古典2 『延喜式』、『大和本草』、『和漢三歳図絵』、『物類品隲』、『物類呼称』、『物品識名』、『本草綱目啓蒙』
季語 新年・冬→ふかみぐさ・やまたちばな
備考