和名jp | コウヤボウキ | ↑撮影者:京都府 藤井俊夫様↓ 撮影地:京都府木津川市 撮影者:千葉県 三浦久美子様↓ 撮影地:国立科学博物館付属自然教育園↑ 撮影地:多摩自然科学園↑ 撮影地:筑波実験植物園↑ |
漢字表記 | 高野箒 | |
別名・異名 other name |
バイコウハグマ(梅香羽熊) メンド(目利) |
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古名 old name |
タマバハキ(多麻婆波伎・玉箒・玉掃) ヤマハハキ(山箒) |
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語源 etymology |
和名は、その昔、和歌山県高野山では、果樹や竹類等商品価値のあるものは、人間の煩悩のもとになるとして栽培を禁止されたため、本種の幹や枝を用いて箒を作ったことによるという。 属名は、スイスの自然科学者A.M.ペルティの名に因んでいる。 種小名は「よじ登る」の意。 |
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学名sn | Pertya scandens | |
英名en | ||
仏名fr | ||
独名de | ||
伊名it | ||
西名es | ||
葡名pt | ||
漢名ch | 狭葉彗菊 | |
植物分類 | キク科コウヤボウキ属 | |
園芸分類 | 草本性落葉小低木 | |
用途use | 箒/京都・伏見の造り酒屋では、酒桶の泡を取るには、本種で作った箒を用いるという。「目利(メド)の箒」※履歴欄参照。 | |
原産地 distribution |
日本(本州:関東以西・四国・九州)/中国 | |
花言葉 | 働き者 | |
解説 description |
コウヤボウキはキク科の草本性落葉樹である。概して、関東以西の日当たりが良く乾燥気味の山地や丘陵地帯に自生が見られる。樹高は60〜90p程度。全体的に細毛を持つ。一年枝の葉は卵形で、縁には疎らな鋸歯を持ち互生する。二年枝の葉は細くなり、3〜5個の葉がまとまって束生する。9〜10月頃、一年枝の先に、筒状で白色の小花をつける。 | |
履歴 | 古代においては、初子の日に蚕室の掃き掃除に関する神事が行われ、本種の枝を束ねて玉をつけたものを用いたという。「目利(メド)の箒」と言い、正倉院宝物にも残されているという。 | |
県花・国花 | ||
古典1 | 『万葉集』に見られる大伴家持の詠んだ歌に見られる「玉箒」は、本種を指していると言う。 『新古今集』 | |
古典2 | 『物品識名』 | |
季語 | ||
備考 |