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和名jp オランダコウ
撮影者:東京都 山口米子様

撮影地:小石川植物園
漢字表記 阿蘭陀紅
別名・異名
other name
古名
old name
語源
etymology
和名は、品種名から。
属名は、17世紀のチェコスロバキアの宣教師G.J.カメルスの名に因んでいる。カメルスは、マニラに在住し、東洋の植物を採集したことで知られている。
種小名は、「日本の」の意。
品種名の語源は「履歴」の項参照。
学名sn Camellia japonica 'Orandakō'
英名en
仏名fr
独名de
伊名it
西名es
葡名pt
漢名ch
植物分類 ツバキ科ツバキ属
園芸分類 常緑高木
用途use 路地植え/鉢植え/茶花
原産地
distribution
日本
花言葉 完璧な魅力
解説
description
オランダコウはツバキ科の常緑樹である。樹高は2~3m程度となる。葉は長楕円形で縁部には細鋸歯があり、先端部は尖り、基部は短い葉柄に連なり枝に互生する。3~5月頃、枝先の葉腋に、紅色地に白色の斑模様の入った千重咲き中輪の花をつける。本種の花弁は最外側は丸弁であるが、中央に向かうに連れ弁幅が狭くなり、更に剣弁化して行く。本種は、サザンカのように花弁が1片ずつ散ることが大きな特徴とされている。
履歴 本種は、三重県松阪市飯南町来迎寺に現存する推定樹齢300年と言われるツバキである。松阪氏では、平成12年2月17日に市指定文化財としている。来迎寺に設置された松阪市教育委員会の掲示板によれば、本種は、豊臣秀吉が朝鮮出兵した際に、加藤清正が現地から持ち帰ったと伝えられ、「朝鮮椿」とも呼ばれて来たという。同市の掲示板によれば、この椿は、我が国から伝搬したものが、再び里帰りをしたものと推測している。そこで、「オランダ」とは、外来樹木であることを示しているのではなかろうか。一般的に椿は、花首から落ちることから、昔から忌み嫌う人も多かったが、本種の場合、花弁一片ずつ散ることから珍重され、江戸期には各地へと広まりを見せている。
県花・国花  
古典1  
古典2 『本草花蒔絵』(1739)  
季語  
備考