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和名jp アカキナノキ
↑撮影者:千葉県 三浦久美子様↓
撮影地:星薬科大学薬用植物園



↑撮影地:東京都 薬用植物園↓

撮影者:東京都 中村利治様↓

撮影地:東京都薬用植物園↑   
漢字表記 赤機那樹/赤規那樹
別名・異名
other name
古名
old name
語源
etymology
和名は、樹皮が赤味を帯びる「キナノキ(機那樹・規那樹)」の意で、「キナ」とはペルーの現地語kina-kina或いはkinkinaを語源とし、インカの言葉では「熱を防ぐ皮」の意という。
属名は、17世紀のペルー駐在スペイン提督Chinchon伯爵夫人の名に因んでいる。
種小名は「軟細毛のある」の意。
学名sn Cinchona pubescens
(=Cinchona succirubra)
英名en Red cinchona
仏名fr quinquina rouge
独名de Chinarindenbaum
伊名it China
西名es quinine
葡名pt Cascarillia,cinchona
漢名ch 大葉雞納樹
植物分類 アカネ科キナ属
園芸分類 常緑高木
用途use 薬用(樹皮)
原産地
distribution
南米アンデス地帯
花言葉
解説
description
アカキナノキはアカネ科の常緑樹である。樹高は20m程度に。樹皮は名前の通り赤味を帯びる。葉は広楕円形で枝に対生する。花は、円錐花序に淡紅紫色の筒状花を多数つける。花冠は5裂し、花弁には白色の軟毛が密生する。花には微臭がある。
履歴 キナ属の植物は、原産地の項に記したようにアンデス山脈に自生する。南米の原住民はキナの樹皮を解熱剤として用いて来たという。語源の項に記したように、現地語の意味は「熱を防ぐ皮」の意であったという。このキナの樹皮にマラリアを治療する効果が発見され、「キニーネ療法」が始まることとなり、南米からヨーロッパに大量に輸出されることとなった。1640年に、当時のペルー駐在スペイン提督のCinchon夫人が現地で熱病に罹り、キナの樹皮で回復することが出来たというエピソードが残されている。西洋各国は、競ってキナノキを輸入するだけでなく、東南アジアでの栽培を試みている。原産地でのキナノキが枯渇してしまったからである。その後、オランダ人がジャワ島に持ち込んだボリビアキナノキ(Cinchona lederiana)が、マラリアの特効薬「キニーネ」製造の主流となっている。
県花・国花 エクアドルの国花
古典1
古典2
季語
備考