←トップ頁へ

検索名  ツチガキ(土柿)
栃木県日光市:明智平にて↑ 
撮影者:東京都 中村利治様 ↓
撮影地:筑波実験植物園↑
 
和名jp ツチグリ
漢字表記 土栗
別名・異名
other name
ツチガキ(土柿)
ヘット・ポ(タイ語名)
古名
old name
語源
etymology
和名は、成熟した外皮が裂けて反り返る様子をクリに見立てたものと言う。/属名はギリシャ語のaster(=星)を語源とし、外皮が星型に割れることから。/種小名は「湿度計の」の意。本種の外皮が湿度に応じて閉じたり、開いたりすることから。
学名sn Astraeus hygrometricus
英名en hygroscopic earthstar
barometer erthsar
false earthstar
仏名fr astrée hydrométrique
独名de Gemeine Wetterstern
伊名it Astrée hygrométrique
西名es estrelleta de la pluja
葡名pt estrela-da-terra
漢名ch 硬皮地星
地星
泰名th เห็ดเผาะ
植物分類 ツチグリ科ツチグリ属
園芸分類 腹菌類
用途use 食用可※履歴の項参照
原産地
distribution
北半球全般
花言葉
解説
description
ツチグリはツチグリ科の腹菌類である。概して夏~秋に、林内や路傍の崖や斜面に発生の見られるキノコである。幼菌時は径2㎝程度の扁球形で半ば地中に埋もれている。厚味のある丈夫な皮質の外皮に包まれ、成熟すると上部から下部方向に6~20個の列片に裂けて内皮を露出する。この内皮の中に胞子が充満していて、頂端の小孔から放出される。外皮には吸湿性があり、湿り気のあるときには外側に反り返り、乾燥すると内側に巻き込まれる。このときに内皮が押されて胞子が押し出されることになる。胞子の色はココア色である。外皮の内側はひび割れて美しいひび割れ模様を見せる。本種は、西洋社会では、外皮の動きから「キノコの晴雨計」と呼ばれる。また、乾燥時には丸まって風に吹かれ転がって移動することから「晴天の旅人」等とも呼ばれる。    
履歴 我が国ではあまり食べられることはないが、東南アジアでは、幼菌を食用とする。 
県花・国花
古典1  
古典2 『和漢三歳図会』、『物品識名』、『本草綱目啓蒙』 
季語  
備考 バラ科の多年草で同名のツチグリの名を持つ存在がある。